起業する人がこれだけ増えてくると、自分と同業者の方は身近にもたくさんいますよね。
同業の方とご一緒する機会があるとき、
「あの人とはビジネスが競合するから、あまり関われない」
「お客様の取り合いになるのでは・・・」
みたいに、悩むことはありませんか?
そんな時の考え方は、とてもシンプルでいいのです^^
競合とは、あるようで「ない」もの!?
実は、私も起業初期の頃、どう考えたらいいのかな?と迷っていたことがありました。
結局のところ、起業家にとっての競合とは、あるようで「ない」ものなんです。
私は、Webコンサルティングとホームページ制作などをしていますが、同じことをしている人はゴマンといます。
企業として規模の大小はあれど、「Web制作会社」なんて全国どこにでも見つかります。
でも、同業者の方が、必ずしもライバルになるわけではないんですよね。
なぜなら、個人事業主としてビジネスをしている私たちは、お客様に選ばれる時に「人物」で選ばれることが多いから。
商品メニューがまったく同じだったとしても、お客様は商品やサービスを買う時、
「誰と関わりたいか」
「誰から商品を買いたいか」
という基準、つまり “あなた自身” によって決めていることが多いからなんです。
“あなた自身” とは、個性や考え方のこと。
事実、私のクライアントさんたちは、みなさん「ともこさんがいい!」とか「荻原さんにお願いすると決めて来ました」みたいに言ってくださいます。
(本当に嬉しく、ありがたいことです^^)
同業だからといって避けたり、意識しすぎたりする必要は、まったくないんですね。
「差別化」って結局何なの・・・?
こんな風にお話しすると、「差別化」をどう考えたらいいか、迷ってしまう人がいるかもしれませんね。
差別化とは、究極を言ってしまえば「あなたが選ばれる理由」のこと。
たとえば、洗濯洗剤を販売している企業の場合を考えてみましょうか。
その企業は、自社の商品を買ってもらうために、他社製品と「違う点」にスポットを当てて大きくプロモーションをします。
「加齢臭に効く!」とか、「汚れ落としに強い!」とかね。
私がキャッチコピーに惹かれてつい購入してしまったのは「部屋干しでも臭わない」という製品でした。
花粉がガンガン飛ぶ季節は、たとえ症状が出ていなくても外に干すのってなんとなく嫌なんですよね。
部屋干しが続いているとなんとなくモヤッと嫌な感じが・・・。
そんな時に「部屋干しでも臭わない」は響きました^^。
そしてスーパーで洗剤を買う時には「加齢臭に効く!」も「汚れ落としに強い!」も素通りして、「部屋干しでも臭わない」にまっしぐらですよ。。
今の時代は、開発競争で極限まで機能は高くなっているから、どんな製品にも大きな性能差はないはずです。
実際、どうだったか。
私の鼻が超スーパー高性能でないからかもしれませんが、それほど違いは感じませんでした^^;。
でもね、やるべき対策をやった満足感と安心感を得られたんです。
個人事業主・起業家の私たちの「差別化」も、考え方は同じ。
つまりは、
自分の強み = ライバルとの違い(競合との差別化)
ってことなんじゃないかなと私は思っています。
どんなことを心がけていけばいいのか
わたしたちのような起業家・個人事業主の場合は、小さな差別化を意識するよりも、まずは「自分の強み」を徹底的に洗い出していくことが大事。
そのうえで、もっとも大事なのは「お客様に一番、貢献できることは何か」をしっかり意識していくこと!
ビジネスなので、競争がないわけじゃありませんよね。
でも、“敢えて” 違いをつくるのが「差別化」ではない。
自分の強みを理解して、それをしっかりアピールしていく、これこそが私たちが考えて取り組むべき「差別化」なんです。
この大切さをわかっているからこそ、私はコンサルティング・セッションの一番最初に、この「強み」や「想い」を引き出していくことを何よりも大事にしています。
あなたは、自分だけの特徴や人との違いを見つけられそうですか?
しっかりと見つけられたら、あとはWebを使ってあなたの考えを、どんどん、どんどん、発信していくのです^^。
差別化を意識して、ファッションや外見イメージを変えたい、みたいなことも大切にしたいですが、「あなた自身」の内面の打ち出し方を決めた後でじゅうぶんに間に合います。
自分自身を出せば出すほど差別化できていくのが、個人事業主・起業家のメリットのひとつ。
それをWebの活用で一気に広げていけるのが、Webの魅力なんですよね^^。
ぜひ、大いに活用していきましょう!
**************************************
個人事業主・ひとり起業家のための
ビジネスWEB活用術
個人事業主・起業家専門
Webコンサルタント・Webトレーナー
荻原 智子(おぎはら ともこ)