「書くのが苦手」の処方箋

ブログに限らず、「書くことが苦手だ!」と感じている方は本当に多いですね。

それに「書けなければいけない」と思っている方が多いのも事実。

書くということは、Webのスキルと同じように、起業家には強力な武器になるスキルです。

書ける自分を思い描きながら“書けない”現状に悩む・・・。

その悪循環をいつか断ち切ろうと考えながら、つい後回しになっている方に、ヒントとなる処方箋をお届けします。

「書くのが苦手」の正体

「ブログもメルマガも書いた方がいいのはわかってる。でも、書くのが苦手で・・・」

そう思って、なかなか書き始められない方、ほんとうにいっぱいいらっしゃいます。

書くことに対しての苦手意識を持っていらっしゃるんですね。

苦手だという方は、ほぼ、そうなんじゃないかな?

 

でも、ちょっと考えてみてください。

メールやLINE、日記とか、みなさん普通に書けますよね。

メールでする告白文、とか、とんでもない失敗の謝罪文でもない限り^^;。

日常の文章は、迷いに迷って書けない、なんてことはないと思います。

つまり、多くの方は「書くのが苦手」なのではなく、「自分が何を言いたいのかを考えたり、伝えるのが苦手」ということ。

 

単なる出来事の報告、たとえば・・・

「どこどこに行ってきました!」
「誰々に会いました!」

とか

情報の伝達、たとえば・・・

「何時に帰る」
「どこどこで待ち合わせしよう」

などは、特に難しく考えることはなく書けます。

 

ですが、ちょっとでも自分の意見や感想、

「この本を読んでこう思った」
「こう考えるべきだと思う」

とか、

何かから得られた本質的な気づき、

「自分がした体験から新しい知見が導けた」
「こういうことをしたら新たな発見があった」

などを言葉にするとなると、とたんに難しいと感じてしまうものなんです。

 

ちまたでよく言われるアドバイス

書けるようになりたい!と思った時に、耳にするアドバイスって大体こういう感じではないですか?

  • たくさん書いて慣れること
  • 書く内容はなんでもいい

 

実際、書くことを楽にするには

「慣れる」

ということがもっとも効果的だと私も思います。

なんでもいいから始めないと慣れようもないですしね。

私は、ブログに皆さんの専門分野の内容を書いてもらうことを推奨しています。

ところが、専門分野での実績がベテラン級でも、実際にはなかなか書けない人が多いのも事実なんです。

だから、とにかく書こう!っていうことが誰にでも有効だとは私も思っていないんです。

 

何をやるのがよいのか?

では、何をやるのがよいのでしょうか。

 

ご自分の専門分野に対する知識は、みなさん、広く深く持っていらっしゃいますよね。

それでも書く作業に慣れないと相当時間はかかります。

私も最初の頃は、1記事あたり数時間かかってましたね。
(3時間とか、、、、5時間以上なんてことも^^;)

そこで最初の一歩である「書き始めること」がなかなかできない、ブログ初級者の方にオススメするのは、自分の生い立ち(生育歴のようなもの)を詳細に書き綴っていくこと。

人生の総振り返りです。

 

履歴書じゃないのだから、いいことばかりを思い出す作業ではありませんよ^^。

むしろ、失敗談や後悔などがあったら、その時の自分の行動や想い、なぜそうなったのか、なんてことを振り返りながら書くのが、とってもいいんです。

時には、つらい作業になるかもしれません。

思い出したら、悔しくて、あるいはつらくて涙が出るなんてこともあるかも・・・。

それに正直、とっても面倒くさそうでしょ^^;。

 

でも、その辛さや、筆の重さは乗り越えて欲しいんです。

なぜなら、この作業が、のちの書く作業をとっても楽にするから

 

苦手な方にこれをオススメする理由は「書くことへの心理的な壁を壊してもらうため」

なかなか書けないのは、自分がどう思うか、どう感じたか、よりも前に、無意識に「人からどう思われるか」を気にしてしまうからなんですね。

現代の日本社会に順応して生きてきた方なら、むしろそれが自然な反応かもしれません。

だから、そう思ってしまうのは当たり前。

では、どう打破するか。

これにはやはり、自分の中の壁を乗り越えていく必要があります。

 

自分の振り返りを徹底的に書き出していくことは、書く作業に慣れていけるのと同時に、この壁を壊していく作業にもなるのです。

50記事でも100記事でも、何十記事書いたっていいくらい^^。

しっかり自分に向き合ってこの作業をやるということは、何百時間もカウンセリングやコーチングを受けたような効果があると思います。

 

ただ、ひとつだけ意識するとよいポイントがあります。

それは、(できるだけ)客観的に振り返ること。

「辛かったあの思い出。あのときの自分に言ってあげることができたらこんなことを言ってあげたい」

「苦しかったこともあるけど、そういえばこうやって乗り越えたんだった。私よく頑張ったな」

そんなふうに、第三者として見ている意識を持って書いていくのがポイントです。

 

自分だけの経験から得た気づきや変化したことなど、自分しか知らないことをたくさん思い出しながら書いていく。

書くことに対する苦手意識が原因で書けないのだとしたら、まずはこのあたりから攻めてみるのも、ひとつのやり方ですよ^^!

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